ドイツの自動車用ケーブルメーカー、レオニ(Leoni)は12日、ワイヤーハーネスを製造する中国の武漢恒通汽車線束(本社:湖北省武漢市)の株式51%を取得したと発表した。買収額は公表していない。3カ月以内に買収を完了する見通し。レオニは今回の買収を通じて中国市場での成長を目指す。当初は東風汽車とPSAグループの合弁である神竜汽車に部品を供給する。

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武漢恒通汽車線束は1993年設立で、武漢経済技術開発区に工場を保有。工場の面積は1万3000平方メートルで、約1000人を雇用する。主な供給先は東風汽車集団。今年の売上高は約3500万ユーロ(約40億2600万円)に上る見込みで、レオニは中期的にこれを1億ユーロ(約115億円)以上に引き上げたい考え。

レオニは、中国では上海市と山東省の済寧市、蓬莱市、河北省廊坊市に工場を保有し、欧米系の自動車メーカーに製品を供給している。

■詐欺被害の損失を決算に計上
レオニは14日、4000万ユーロ(約46億円)に上る詐欺被害による損失を、今年第3四半期(7~9月)および通期の決算に計上すると発表した。これに伴い同社は、2016年度(暦年)決算のEBIT(利払い前・税引き前利益)の予想をこれまでの1億500万ユーロ(約120億9000万円)から6500万ユーロ(約74億8000万円)に引き下げた。

同社は8月、約4000万ユーロの詐欺被害に遭ったことが社内調査で分かったと発表。警察に通報したほか、引き続き社内調査も進めるとしていた。

何者かが偽造した文書や身分証明書などを使い、同社の預金を不正に海外へ送金したもよう。同社は犯人が「電子的な通信チャネル」を利用したと説明する一方で、同社のIT(情報技術)インフラや各種データについては影響を受けていないとしていた。

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