自動車内装部品大手の米リア・コーポレーションは6日、モロッコ西部ケニトラで建設を進めていたワイヤーハーネスの新工場を正式開所したと発表した。同国4カ所目の工場となる。

ケニトラの新工場では、欧州の大手自動車メーカー向けに製品を供給する。工場の面積は30万平方フィート(約2万8000平方メートル)で、約1000人を雇用。年内に従業員数を約1700人に増員する予定だ。

リアはこのほか、モロッコに3工場を保有。北部タンジェの2工場では電気配線ハーネスとシートを製造。首都ラバトの工場では、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)向けのバッテリー・チャージャーや電力の分配に必要なパワー制御用のゲートウェイモジュール部品などを生産し、BMWやフォルクスワーゲン(VW)、ルノーなどに供給している。新工場の稼働により、リアのモロッコ国内の従業員数は約7200人となる。

リアは米ミシガン州サウスフィールドに本社を置き、36カ国で事業展開。従業員数は約12万2000人に上る。

2014/5/8

 

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