フォルクスワーゲン(VW)は1日、カナダのスマートフォン製造大手ブラックベリーの欧州研究開発(R&D)センターを買収すると発表した。


同センターはノルトライン・ヴェストファーレン州ボーフム市に所在しており、VWは新会社のフォルクスワーゲン・インフォテインメントを設立し、同センターを所管させる。同センターの買収価額については公表していない。

同センターでは今後、ドライバーと自動車、外部環境との通信に関する技術革新に関する研究を進める。自動車とスマートフォンや音楽プレーヤー、自動車のキーといったモバイル・デバイスとの通信はすでに実現していることから、今後は特に自動車とドライバーの自宅やオフィス、ガソリンスタンド、駐車場、信号機などのインフラといった「自動車と何か」の情報交換に関する技術を重視する。

同社のハインツ ヤコブ・ノイサーVWブランド商品開発担当役員は今回の買収について「コネクティビティーは将来の自動車を特徴づけるカギになる。世界中の顧客の期待が急速に変化しており、様々なシステムや機能のイノベーション・サイクルも短縮化している。このような状況に対処するには、利用可能な選択肢の幅を広げておく必要があるだろう」と述べた。

2014/7/2

 

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