BMWは3日、メキシコ中部のサン・ルイス・ポトシ州サン・ルイス・ポトシ市近郊に新工場を建設すると正式に発表した。2019年中に稼働を開始する予定だ。

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投資額は10億米ドルで、生産能力は年間15万台。従業員数は1500人となる見通しだが、生産する車種については後日に発表するとした。


BMWはメキシコでの工場新設を決めた理由について、北米自由貿易協定(NAFTA)や南米南部共同市場(MERCOSUR)といった自由貿易協定(FTA)の締結が進んでいることや、部品メーカーの集積が進んでいること、優秀な労働者が多いことなどを挙げた。

■13年のメキシコ調達額は16億ドル

特にサプライヤーについては、メキシコの部品メーカーからの調達額が2013年の段階ですでに16億米ドルに達したとしており、確立されたサプライチェーンがあることを高く評価した。

同社はメキシコ国内で1994年に販売を開始。昨年の販売台数は前年比18.3%増の1万3992台だった。二輪車の13年の販売台数は16.6%増の2064台となっている。

BMWは米州事業の強化を進めており、今年3月には米サウスカロライナ州のスパータンバーグ工場にも10億米ドルを投じ、16年末までに生産能力を年間45万台まで引き上げると発表。米ワシントン州モーゼスレイクにある炭素繊維強化プラスチック(CFRP)工場にも2億米ドルを投資することが決まっている。

南米では、ブラジル南部のサンタ・カタリーナ州アラクアリ市で工場の建設を進めており、年内に稼働する予定だ。

2014/7/4

 

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