タイ政府の投資委員会(BOI)はこのほど、マツダが同国中部のラヨーン県にあるフォード・モーターとの合弁工場のオート・アライアンス・タイランド(AAT)で小型車の生産を計画していることを明らかにした。


低燃費で低公害の小型車の生産に優遇税制を適用するエコカープログラムの第2弾としては初の投資認可となった。第2次エコカープログラムは今年4月に申請を締め切られたばかりで、マツダと別の日系5社を含む計10社が申請したとされる。

AATでの投資額は97億2750万バーツ(約313億円)で、生産能力を完成車15万8000台、部品20万台分まで引き上げるとされた。

地元メディアによると、エコカー認定を受けた場合、法人所得と機械輸入関税が事業開始から8年間免除される。また、物品税率は最低14%に抑えられ、エタノール混合燃料「E85」に対応するモデルの場合は、12%に引き下げられる。

エコカー認定の対象となるモデルは、排気量1300cc以下のガソリンエンジン車または1500cc以下のディーゼルエンジン車で、▽1キロメートル走行当たりの二酸化炭素(CO2)排出量が100グラム以下▽欧州の排気ガス規制「ユーロ5」に対応▽燃費性能が1リットル当たり23.3キロメートル以上――となっている。19年末までに生産を開始することが条件。

第2次プログラムは、第1次に参加したメーカーの場合、土地取得費用を除いて50億バーツ(約161億円)以上を新たに投資する必要がある。新規に参入するメーカーの場合、投資額は最低65億バーツ(約209億円)となる。

また、優遇措置を受けるためには、事業開始から4年以内に年間10万台以上の生産を開始しなければならない。第1次の5年以内から1年短縮された形だ。

2014/7/31

 

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