スウェーデンの自動車ブランド、サーブの運営会社であるナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン(NEVS)は20日、電気自動車(EV)の試作車を初めて公開した。

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同社は13日に取引先のサプライヤーから破産申し立てを受けている。当初の目標であったEVの試作車を公開することで自社の将来像を示し、イメージ悪化を防ぐ狙いがあるようだ。

試作車の名称は「9―3EV」で、航続距離は200キロメートル。最高速度は時速120キロで、0~100キロの加速性能は10秒、最高出力は140馬力となっている。

NEVSの親会社であるナショナル・モダン・エナジー(NME)系列会社である北京国能電池科技有限公司(Beijing National Battery Technology)製のリチウムイオン電池をフロア下に配置することで、キャビンやトランクのスペースを確保し、重心を引き下げた。前後の重量配分も50対50を維持しており、以前に生産していた「9-3エアロ」と同様の走行性能を持つとしている。

旧サーブは11年末に破たんし、12年6月に中国系のステイト・パワー・グループ(国能電力集団有限公司)の子会社で、香港に拠点を置くナショナル・モダン・エナジー(NME)が事実上の親会社として設立したNEVSに買収された。国能電力集団はスウェーデンの市民権を持つKai Johan Jiang(蒋大龍)氏が04年に北京市で創業したとされる。

2014/8/21

 

 

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