自動車ランプや各種照明製品大手の独オスラムの米国法人であるオスラム・シルバニア(Osram Sylvania)は現地時間の2日、米国での訴訟で原告側と和解し、3000万米ドルを製品購入者に支払うと明らかにした。


原告側は同社が交換用の自動車ランプである「シルバースター」シリーズなどについて、明るさや路面の可視性、バルブの寿命などについて誇大表示を行ったと主張していた。同社は和解に当たって、これらの原告側の主張を否定したうえで、3000万米ドルの和解金を支払うことで合意した。

対象となるのは、2005年9月22日から14年7月11日までにシルバースターシリーズのランプなどを購入した米国内に居住する消費者で、最低でも10米ドルの和解金を受け取ることができる。

ただし、和解金を受け取るためには、14年11月14日までに同社から送られる郵便物に封入されている返信用ハガキに必要事項を記入して送付するか、またはインターネット上で必要事項を入力することが条件となっている。

オスラムは1906年創業の照明製品大手で、独バイエルン州ミュンヘンに本社を置く。13年の売上高は53億ユーロ(約7298億円)に上っており、従業員数は世界全体で約3万5000人とされる。

2014/9/4

 

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