自動車部品メーカー大手の米TRWオートモーティブ・ホールディングスは10日、エンジンバルブ事業を同業の米フェデラルモーグル・ホールディングスに現金3億8500万米ドルで売却する契約を締結したと発表した。規制当局などの承認を得た後、2015年第1四半期(1~3月)に売却を完了する見通し。売却益は多目的に使用するとしている。


TRWのエンジンバルブ事業は乗用車とトラック用などに製品を供給し、年間売上高は約6億1000万米ドルに上る。同社のプラント会長兼最高経営責任者(CEO)は、製品ポートフォリオを明確にし、中核事業である自動車安全技術に注力することが事業売却の目的と説明した。

フェデラルモーグルは先週、アフターマーケット向け自動車部品部門とパワートレイン部門を分割すると発表していた。

TRWに対しては、ドイツの自動車部品大手ZFが7月に買収案を提示。実現すれば、売上高で世界2または3位の自動車部品メーカーとなる見込みだ。ロイター通信によれば、情報筋は先月、ZFが独占禁止法の問題をクリアするため、ステアリング事業の売却を検討していると語ったという。

2014/9/11

 

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