ドイツの自動車部品大手ボッシュは15日、同業の独ZFとのステアリング事業の合弁会社、ZF Lenksysteme(ZFLS)の株式50%を取得し、100%子会社にすることで合意したと発表した。株式の取得額は明らかにしていない。z

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ZFは同日、同業の米TRWオートモーティブ・ホールディングスを、債務を含め135億米ドルで買収することで合意している。ステアリング合弁事業のボッシュへの売却は、反トラスト法への対応が目的とされる。

ロバート・ボッシュのデナー会長は、ZFLSを完全子会社とすることで、モビリティの将来を積極的に形作る能力を強化できると強調。ZFLSが自動運転(自動走行)や電気自動車(EV)などの中核技術となる電動パワーステアリング装置(EPS)で主導的立場にあると述べた。

ZFLSは1999年の設立。独南西部シュツットガルト東郊のシュヴェービッシュ・グミュントに本社を置き、欧州のほか、米国、中国、インド、ブラジル、マレーシアの計8カ国で1万3000人以上を雇用。乗用車と商用車用のステアリングシステムを製造、販売している。2013年の売上高は約41億ユーロ(約5685億円)に上る。

2014/9/16

 

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