BMWはこのほど、今年で第3回となる「BMWサプライヤー・イノベーション・アワード」の受賞企業8社を発表した。各部門の受賞企業は以下の通り。

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「Efficient Dynamics」部門は、ブリヂストンが受賞。新技術「Ologic(オロジック)」を採用した新車装着タイヤをBMWの電気自動車(EV)「i3」に供給し、二酸化炭素(CO2)排出量の削減に貢献した。

「Lightweight construction」部門は、米コーニング(Corning)が受賞。BMWのプラグイン・ハイブリッド車(PHV)「i8」に防音ガラス・パーティションを供給し、車両の軽量化に貢献した。ガラスの厚みは0.7ミリメートルで、パーティションの重さは1.3キログラムと50%の軽量化を実現した。

「Connected Drive」部門は、ワイヤレスネットワークを通じたナビゲーションシステムの地図の更新システムを供給したオランダのHERE Europeが受賞した。

「New Technology Experience」部門は、軽量のレーザーヘッドライトシステムを供給した独ZIZALA Lichtsystemeが受賞。最大照射距離は600メートルで、LEDヘッドライトに比べてエネルギー効率を30%高めた。

「Quality」部門は、伊ピレリが受賞した。「Real Dynamic Curing」技術を導入し、温度センサーによって加硫サイクルの最適化を実現し、高品質のタイヤ生産に寄与した。

「Productivity」部門は、独Grohmann Engineeringが受賞。BMWのi8に高電圧電池システムを供給。電池モジュールは最小スペースに収まるよう設計され、高出力密度と長期安定性を両立した。

「Sustainability」部門は、独ASK Chemicalsが受賞。従来の有機結合剤に置き換わる無機結合剤を供給し、BMWの鋳造施設のゼロエミッション化に寄与した。

特別賞の「Innovation partnership」賞は、GENIVIアライアンスに授与された。同アライアンスは、車載インフォテインメント(IVI、In-vehicle Infotainment)のオープンソース開発プラットフォームの普及を推進する非営利団体で、会員数は170社以上に上り、米カリフォルニア州サンラモンに本部を構えている。リナックスのOS(基本ソフト)をベースとしたGENVIのオープンIVIプラットフォームは、BMWのほぼすべてのモデルに採用されているという。

2014/10/7

 

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