フォルクスワーゲン(VW)は4日、中国の天津市で変速機を生産する新工場を開所したと発表した。当初はデュアルクラッチ・トランスミッション(DCT、VWはDSGと表記)を年間45万ユニット生産する。

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まずはEA888型エンジンと組み合わされるDQ380型DSGの生産から開始する。2016年までに生産能力を年間120万ユニットまで引き上げる計画だ。従業員数は19年に5500人となる予定。第1期分の投資額は2億6500万ユーロ(約378億円)としている。

新工場の運営会社は「大衆汽車自動変速機(天津)」で、VWの合弁会社ではなく、VW直系の大衆汽車(中国)投資有限公司の100%子会社。天津経済技術開発区(TEDA)内に所在する。

15年中に職業訓練機関であるフォルクスワーゲン・コンポーネント・アカデミー、16年以降にDSGの試験・分析センターを設置し、中国での研究開発(R&D)能力を引き上げていくことになっている。

同工場はVWにとって世界で107カ所目、中国で18カ所目の生産拠点となる。中国では完成車工場が8カ所、部品工場が天津工場を含めて10カ所となった。

2014/11/5

 

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