スウェーデンの商用車大手ボルボは25日、欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会が同社を含む大手トラックメーカーに対し、独占禁止法に基づく調査を進めていることから、罰金の引当金として4億ユーロ(約588億円)を計上したことを明らかにした。


欧州委員会は20日、ボルボのほか、ドイツのMAN(マン)とダイムラーに対し、独禁法の調査を正式に開始したと通知。事実上の黒判定を下していた。違法なカルテル行為が認められた場合、多額の罰金の支払いを命じられる可能性がある。

同委員会は2011年1月に大手トラックメーカーの調査を開始。スウェーデンのスカニアとイタリアのイベコも調査対象となっていた。

ボルボは、欧州委の調査は初期段階にあり、不確定要素も多いとしたうえで、調査の進行具合に合わせて引当金の規模を定期的に見直す方針を示している。同社は、引当金がトラック部門の営業利益に影響を与えると説明。ただし第4四半期(10~12月)の純負債やキャッシュフローには影響を及ぼさないとしている。

2014/11/26

 

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