自動車部品大手の米ジョンソン・コントロールズは1日、炭素繊維強化樹脂を利用した座席骨格の研究開発プロジェクトが欧州自動車部品工業会(CLEPA)から表彰されたと発表した。CLEPAイノベーション賞のグリーン部門を受賞した。


同プロジェクトの名称はCAMISMA(carbon-amide-metal-based interior structure using a multi-material system approach)で、炭素繊維強化樹脂を自動車の座席骨格の材料としたうえで大量生産することを目指している。

従来の金属製の骨格より40%軽いため、燃費性能の改善に寄与し、二酸化炭素(CO2)の排出量削減につながるとされた。炭素繊維強化樹脂は強靭でデザインの自由度が高い一方、高価であり量産化が課題となっていたが、ジョンソンは生産プロセスの最適化を進めることで、1本の生産ラインで20万ユニットの製造を可能にした。

また、金属製の従来品よりも部品点数を削減することもできたため、コスト削減にもつながったとしている。

CAMISMAプロジェクトによって開発された座席骨格は2019年以降に生産される新型車で採用される見通しとなっている。

2014/12/2

 

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