自動車部品メーカーの中国汽車系統(CAAS)は1日、ブラジルのサンパウロ州で新工場を起工したと発表した。電動パワーステアリング装置(EPS)を製造し、南米各地の自動車メーカーに供給するほか、アフターマーケットでも販売する方針だ。


同社は2012年8月にブラジルへのEPSの輸出を開始していた。起工した新工場が15年4月に稼働した後も中国から部品を輸出し、ブラジルでは組立生産を行うことになる。

当初の生産能力は年間10万ユニットだが、将来的には需要に応じて70万ユニットまで増強することも可能とした。投資額は300万米ドルとなっている。

ブラジルでは奇瑞汽車と世界大手の自動車メーカー1社からの受注が決まっているとした。同社は中国では奇瑞のほかに第一汽車や東風汽車、BYD、北汽福田汽車といった自主ブランドメーカー、北米ではクライスラーとの取引実績がある。

2014/12/3

 

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