インドの自動車部品メーカーであるプリコル(Pricol)は12日、ブラジルの同業を買収することを決定したと発表した。2015年1月末をめどに取引を完了させる。


買収先の企業名は公表していないが、地元紙タイムズ・オブ・インディアなどによると、プリコルはオイルポンプやウォーターポンプを製造するメリング・ド・ブラジル(Melling do Brasil)を買収する。メリングの2013年の売上高は約30億ルピー(約57億円)で赤字経営だったが、今年はキャッシュフローの改善により黒字が見込まれているという。

プリコルはメリングの買収後、3年内に売上高37億5000万ルピー(約71億円)を目指す方針だ。メリングはポンプ類のほかにコールド・スタートスイッチやアルミニウム鋳造部品なども製造している。ポンプ類ではブラジルで大手2社の一方となっており、国内だけでなく米国の自動車メーカーとの取引実績もある。

プリコルは計器類やオイルセンサー、ポンプ類を主力事業としている。12年3月には米ジョンソン・コントロールズと折半出資の合弁会社ジョンソンコントロールズ・プリコル(Johnson Controls Pricol)を設立していた。

2014/12/15

 

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