化学大手の独ランクセスはこのほど、バイオ燃料の保存期間を大幅に延長する添加剤「Baynox Ultra」と「Baynox Cargo」を発表した。ベルリンで19日と20日に開催される国際会議「Fuels of the Future」で公開する。


Baynox Ultraは、大豆やヒマワリから抽出したメチルエステルなど、ポリ不飽和脂肪酸(PUFA)から生成されたバイオ燃料の長期保存のために開発した高活性安定剤で、抗酸化物質とキレート剤をバランスよく配合。200~500ppmでバイオ燃料の保存期間を延長する効果を生むという。製品はマイナス5度のタンクとパイプに貯蔵され、冬季に温める必要がない。

Baynox Cargoは、タンクなどに貯蔵されているバイオ燃料の安定剤として開発した。抗酸化物質のBaynoxの含有率は35%超で、引火点は60度以上。マイナス5度で保管され、粘性が低いため、取り扱いが容易としている。

2015/1/20

 

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