自動車部品大手の米デーナ・ホールディングは26日、ベネズエラ事業Danavenを同国の地場企業マニュファクチャリング&ロジスティクス・ソリューションズに売却したと発表した。売却額などは公表していない。デーナのほかの南米事業は影響を受けないという。


Danavenは1968年の設立。デファレンシャルやドライブシャフトなどのパワートレイン部品を製造し、ベネズエラ国内の大手自動車メーカーに供給。中北部カラボボ州のバレンシアとグアカラに工場を保有し、2014年の売上高は約1億1000万米ドルだった。従業員数は約370人。

売却先のマニュファクチャリング&ロジスティクス・ソリューションズは今後、ベネズエラでDanavenのブランドを使用する権利を取得。デーナは同社に対し、製品供給と技術支援を行う。

デーナのロジャー・ウッド社長兼最高経営責任者(CEO)は、ベネズエラ事業の売却により、同国の通貨切り下げや各種規制に関連した不安定さが低減され、株主価値が高まると主張。Danavenの経営陣は維持され、今後も域内の顧客の要求に対処することが可能だと述べている。

デーナは2014年第4四半期(10~12月)に約7700万米ドルの売却益を計上する見通しとした。

2015/1/27

 

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