ドイツの自動車部品メーカー、エルリングクリンガー(ElringKlinger)は13日、米ミシガン州ウォーレンに本社を置く同業M&Wマニュファクチャリングを買収したと発表した。創業家から全株式を取得し、2月1日にさかのぼって傘下に収めた。買収額は公表していない。これにより、北米をはじめとする市場向けのオートマチックトランスミッション(AT)用のスペーサープレートの供給能力が拡大するとしている。

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M&Wは1945年の設立で、ミシガン州ウォーレンとローズビルの工場で約100人を雇用。北米のほか、中国にもトランスミッション用スペースプレートの供給を開始している。15年度の売上高は3300万~3400万ユーロ(約44億6000万~約45億9000万円)を見込む。

エルリングクリンガーは、M&Wの買収がスペシャリティー・ガスケット部門の事業拡張にとって重要な節目になるとしている。同部門は、ターボチャージャー用ガスケットや高温用ガスケット、排気再循環(EGR)システム用部品、AT・デュアルクラッチトランスミッション用コントロールパネルなどを製造。14年の売上高は約2億ユーロ(約270万円)に上っている。

2015/2/16

 

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