日本発條(ニッパツ)は3日、ハンガリーとカンボジアに子会社を設立すると発表した。


ハンガリーには、自動車用懸架ばねの生産会社を設立し、欧州の受注増に対応する。3月中に設立し、12月に生産を開始する予定だ。

新会社の社名は、NHKスプリング・ハンガリー(仮称)で、ニッパツのオランダ子会社が100%出資。北部コマーロム・エステルゴム県に本拠を置く。工場の敷地面積は約8万平方メートル、延床面積は約1万1000平方メートルの予定で、コイルばねとスタビライザーを生産する。年産能力(2020年度予定)はコイルばねが350万本、スタビライザーが120万本。

■カンボジアで自動車用シートの縫製部品生産

カンボジアでは、ニッパツのタイの子会社である日本発条(泰国)有限公司(タイニッパツ)が、タイとの国境に位置する北部ポイペトに自動車用シートの縫製部品生産の新会社を設立する。4月に設立し、16年4月の生産開始を予定する。

新会社の社名は、NHKスプリング(カンボジア)で、タイニッパツが75%、革なめしや自動車用シートカバー生産などの事業を展開するタイ企業チャイワッタナーが25%をそれぞれ出資する。

工場の敷地面積は約2万3520平方メートル、延床面積は約1万2000平方メートル。20年度の売上高は22億バーツ(約81億3000万円)を予定している。

2015/3/4

 

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