フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車ブランドであるアウディは6日、ラインオフされたばかりの完成車を工場内の一時保管所まで搬送するロボットを試験的に導入したと明らかにした。

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同ロボットの名称は「レイ(Ray)」で、今年2月から独インゴルシュタット工場で2台が配置された。生産ラインで完成した車両を一時保管所まで搬送し、同保管所で仕向け地別に完成車を並べることができる。仕向け地別に並べられた完成車が一定の台数に達すると鉄道で出荷するための列車に積載することも可能となっている。

レイはバイエルン州に拠点を置く物流システム会社のServa Trandport Systemsが案出したアイデアに基づいて開発された。全長6メートル、幅3メートルのフレームに複数のセンサーを備えており、最大で全長5.3メートルの完成車を運ぶことができる。

完成車の寸法に応じて最適化した状態で、けん引するような形で搬送する。搬送時には完成車の車体を最大で10センチメートル持ち上げて移動するという。

2015/3/10

 

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