フォルクスワーゲン(VW) は米国時間の9日、メキシコに総額で10億米ドルを投じて同国南部のプエブラ工場を改修すると正式に発表した。

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新棟を建設し、3列シートの小型スポーツ用多目的車(SUV)「ティグアン」の生産を2016年末をめどに開始する。生産量は1日当たり500台で、17年初めに発売となる見通し。

同工場の生産ラインを1本追加するほか、ボディ製造工程も新設する。拡張分の床面積は9万平方メートルとなっている。ただし、10億米ドルの全額を直接的に同工場で投資するわけではなく、ティグアンの部品を生産するサプライヤーのための治具や金型などの製作費用も含まれるとした。ティグアンの生産により、同国での部品調達額は年間で10億米ドル増加するという。

また、今回の投資により、VWのプエブラ工場だけで約2000人を新規に採用するとした。

VWは昨年7月にも米テネシー州のチャタヌーガ工場で7人乗りの中型SUVを生産すると発表。現在は乗用車が中心のラインアップであり、北米での販売が低迷したため、SUVの生産を増やすことで巻き返しを目指す。米国では18年までに80万台に引き上げる目標を掲げている。

2015/3/11

 

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