米の有力メディア、USニューズ&ワールドリポートは現地時間の11日、「2015年度のベスト・ファミリーカー」を発表した。19の部門に分けて家族向けに最も推奨できる自動車を選出しており、7部門で日本メーカー車、5部門で米国メーカー車、4部門で欧州メーカー車、3部門で韓国メーカー車が選ばれる結果となった。14年度の調査では日本車が10部門を制していたが、今年はさまざまなブランドにばらけた格好となっている。

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特に乗用車9部門では、日本車はワゴン部門でスバル「アウトバック」だけの選出にとどまった。メーカー別ではゼネラル・モーターズ(GM)が最多の4部門、トヨタが3部門、ホンダと起亜が2部門ずつで首位を獲得。残り8部門は日米欧韓の8社が1部門ずつとなっている。昨年は4部門を制していたマツダは選ばれていない。

USニューズのベストファミリーカーでは、従来から日本車への評価が高く、2011年度には20部門中の15部門を日本メーカーが制していたこともあったが、近年は米メーカーが復権する傾向にあり、今年は韓国や欧州のメーカーも勢いを増す結果となった。

■「オデッセイ」が5年連続で最優秀ミニバンに

個別のモデルについては、5年連続で選出されたホンダ「オデッセイ」に言及している。信頼性や安全性だけでなく、ゴミ袋ホルダーや車内掃除機といった家族向けならではの装備が充実しているほか、専門家の間ではハンドリング性能なども高い評価を受けた。

オデッセイ以外では、高級3列席SUV(スポーツタイプ多目的車)部門で選出されたランドローバー「レンジローバー・スポーツ」にも言及。同モデルは7人乗りのキャパシティとオフロードでの走破性、高級車としての質感を鼎立させた点が評価された。

ピックアップトラックについては、フォードの「F―150」が発売されたばかりであることから、選出が見送られたもようだ。

今回の調査では259のモデルが対象となり、専門家の意見や安全性と信頼性の格付け、座席と荷室の広さ、ファミリーカーとしての利便性などを総合的に評価したとしている。

■ユニークユーザーは4500万人

USニューズは時事解説メディアとして知られており、特に大学ランキングが世界的に有名。自動車関連ではベストファミリーカー以外にも新車全般や中古車、お買い得車などのランキングも公表しており、自動車情報のウェブサイト( http://usnews.rankingsandreviews.com/cars-trucks )のユニークユーザー数は2014年に4500万人以上を記録。このうちの65%が自動車の購入意向があると表明しており、そのうちの80%が自動車購入の意思決定を行う際に同サイトの内容が影響したと回答しているという。

2015/3/13

 

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