昭和電工は6日、アルミ電解コンデンサーの主要材料である高純度アルミ箔の中国での生産能力増強工事を完了し、4月から量産を開始したと発表した。月産能力を400トンから600トンに引き上げた。


アルミ電解コンデンサーは、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)、新エネルギー分野、家電製品や情報技術(IT)機器まで幅広く使用されているが、特に中国では、エコカーや太陽光発電のパワーコンディショナー向けなど、中高圧型の需要伸長が見込まれているという。

昭和電工の連結子会社である昭和電工アルミ(南通)有限公司(SDAN)は2013年10月開設で、中国市場に高圧用箔を供給する拠点として、同社の堺事業所で製造した中間製品の最終加工を行っている。中国国内の高圧用箔の市場は拡大を続けていることから、同社グループは今後も、世界のアルミ電解コンデンサー市場の拡大に迅速に対応し、高品質の高純度アルミ箔を安定的に供給していく方針だ。

2015/4/7

 

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