フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は8日、イタリア南部のモリーゼ州テルモリ(Termoli)工場に5億ユーロ(約647億円)以上を投資すると発表した。2種類の新型エンジンの生産準備に充てる方針だ。


新型エンジンはいずれもアルファロメオの新型車に搭載する。一方は高出力型の4気筒で、もう一方はフェラーリの技術をベースとして開発した6気筒エンジン。両方で年間20万基を生産する予定で、2018年の時点で予想しているアルファロメオの販売台数のうち、約半分のエンジンをテルモリ工場から供給するとしている。

すでに工場の改修工事を進めており、6カ月以内に完工する見通し。同工場の従業員2400人のうち、レイオフ(一時帰休)している一部の従業員をすべて呼び戻すほか、数カ月内にトランスミッションの生産ラインで第3シフトを追加し、50人を新規採用するとした。

同社は18年までにアルファロメオブランドの販売台数を現在の10万台弱から40万台まで引き上げる目標を掲げており、8モデルを投入することになっている。

2015/4/9

 

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