商用車部品大手の米メリターは14日、オハイオ州ヒースの工場を閉鎖すると発表した。向こう半年以内に閉鎖する計画。閉鎖により約40人の労働者が影響を受ける見通し。


同工場は1951年、朝鮮戦争に伴う軍需に対応するため稼働を開始。ビーム加工のほか、ハウジングや、かさ歯車、はすば歯車、シャフトなどを製造。バスや軍用車両などの組立も行っていた。

米州事業のゼネラルマネジャーのワトソン氏は閉鎖の理由について、コスト競争力を高めるとともに生産能力の調整を行うことが目的と説明。同社の国防事業の受注量の減少を受け、閉鎖を決定したと述べている。

メリターは1997年にロックウェル・インターナショナルからスピンオフして設立。2000年に同業アービン・インダストリーズと合併して社名をアービン・メリターに変更していたが、11年3月に旧名のメリターに戻した。ミシガン州トロイに本社を置き、19カ国に拠点を展開。トラックやトレーラー向けの車軸やブレーキ、補修用部品などを生産しており、従業員数は約1万人に上る。

2015/4/15

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する