自動車用塗料大手の米アクサルタ・コーティング・システムズは22日、タイ北部チェンライ県の「クロマックス・カラー・センター(Cromax Color Cente」を開所したと発表した。同センターの開設は、北東部ウドンターニー県、北部ナコンサワン県に続き、タイ国内で3カ所目となる。


チェンライ県のクロマックス・カラー・センターは、「クロマックス」ブランドの塗料の販売を手掛けるノーザン・カー・ペイントと合弁で設立。クロマックスの全製品ラインアップを取り揃え、混合機を備える。

クロマックス・カラー・センターに併設されたカラー・テクノロジー・センターでは、分光光度計「Acquire 2」を採用した最新の自動カラーマッチング技術により、ボディショップの生産性を高め、コスト削減を実現。Acquire 2は、50万件以上に上るデータベースのなかから、それぞれの自動車の塗装修理に最適な塗料のフォーミュラを選択。国産車と輸入車の両方に対応するという。

アクサルタは130カ国で事業展開し、世界各地に35カ所以上の工場を保有。米投資会社カーライル・グループの傘下にあり、昨年11月に上場。中国の自動車メーカー、比亜迪(BYD)に出資する投資持ち株会社の米バークシャー・ハザウェイは今月7日、6億5000万米ドルを投じ、アクサルタの株式8.7%を買収すると発表している。

2015/4/23

 

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