自動車部品大手の独マーレ(MAHLE)は10日、メキシコ北部のコアウイラ州ラモス・アリスペ(Ramos Arizpe)と同国中部のグアナファト州セラヤ(Celaya)で新工場を開所したと発表した。


ラモス・アリスペ工場の建屋面積は36万7000平方フィート(約3万4100平方メートル)で、投資額は5900万米ドル。当初の従業員数は140人で、2018年までに500人まで増える見通しだ。

熱制御部門に属しており、主な製品は車載空調モジュールや熱交換器など。ゼネラル・モーターズ(GM)やフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)、BMW、アウディ、ダイムラー・トラックス・ノースアメリカ、ナビスターなどに供給する。

■セラヤ工場はエンジン部品製造

セラヤ工場の建屋面積は19万3000平方フィート(約1万7930平方メートル)で、投資額は1900万米ドル。従業員数は19年に450人となる予定。フィルター・エンジン関連部品部門に属しており、主な製品はエアクリーナー・システムやエアダクト、エアインテーク・マニホールド、カーボン・キャニスターなど。近隣にアウディやマツダの工場があり、トヨタやBMWの工場も開所することが決まっているため、これらの自動車メーカーからの受注を期待している。

今回の2工場の新設により、同社のメキシコ国内の生産拠点は12カ所となり、従業員数は19年までに6000人以上に増えることになった。マーレは今年2月に米デルファイ・オートモーティブの熱制御部門を7億2700万米ドルで買収している。

2015/6/11

 

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