英自動車工業会(SMMT)が25日発表した5月の英国の乗用車生産台数は前年同月比2.3%増の11万9338台だった。3カ月ぶりの増加。国内向けは13.3%増の2万4792台と2けた増を継続した。輸出向けは0.2%減の9万4546台だった。


1~5月の累計生産は前年同期比0.8%減の64万9843台。国内向けが18.4%増の16万237台、輸出向けが5.8%減の48万9606台だった。

SMMTのハウズ最高責任者は、内需の好調と欧州の主要市場の回復が英国の自動車製造業の堅調につながっていると指摘。英国生産車の長期的な未来は明るいとの見解を示した。

国内需要の強さに支えられ、2014年の英国の乗用車生産台数は前年比1.2%増の152万8148台となり、07年以降の最高水準を記録している。

■商用車生産は4カ月連続の2けた増

SMMTが同日発表した5月の商用車生産台数は32.8%増の6808台だった。4カ月連続で2けた増を記録した。内訳は、国内向けが5.5%増の3098台、輸出向けが69.4%増の3710台だった。

1~5月の累計は24.9%増の3万8872台で、国内向けが26.7%増の1万9702台、輸出向けが23.1%増の1万9170台だった。

ハウズ最高責任者は、英国の商用車製造業がここ数年の低迷から抜け出し、本来の形に回復したと指摘している。

■エンジン生産は2カ月連続の減少

5月のエンジン生産は10.6%減の19万861基で、2カ月連続の減少となった。国内向けは5.2%増の6万9384台で、2カ月ぶりに増加。輸出向けは13.5%減の12万1477基だった。

1~5月の累計生産は4.1%減の103万8110基で、国内向けが3.7%減の36万2981基、輸出向けが4.3%減の67万5129基だった。

2015/6/26

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する