自動車部品大手の米ボルグワーナーは16日、独ZFの新型の8速および9速オートマチック・トランスミッション(AT)向けに最新の湿式摩擦材を供給すると発表した。

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ZFの8速ATには湿式摩擦プレートを、9速ATにはボルグワーナーが特許を持つ摩擦材を使用したピストンプレートを、それぞれ供給する。

ボルグワーナーはこれまでも、ドイツ南西部ハイデルベルクの工場で製造する摩擦プレートを、ZFが独工場で生産する8速AT向けに供給してきた。ZFの新型8速、9速AT向けの湿式摩擦材は、ハイデルベルク工場で製造するほか、米イリノイ州ベルウッドの工場でも製造し、ZFの米サウスカロライナ州とメキシコの工場に供給する。

8速AT向けのマルチセグメントの湿式摩擦プレートは、オイルフローを増し、冷却機能を高めてクラッチの寿命を延長。先進的な製法を用いたことにより、よりスムースなシフトを実現し、燃費も改善する。9速AT向けの摩擦材は高熱にも耐え、シフト時のNVH(騒音・振動・ハーシュネス)を大きく軽減したという。

2015/7/17

 

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