日野自動車は28日、フィリピンで製造・販売を行う合弁会社、ピリピナス日野を子会社化し、日野モータース・フィリピン(日野フィリピン)に社名を変更したと発表した。


フィリピンの経済成長は東南アジア主要国の中でも高い水準で推移しており、それに伴い商用車市場も拡大。日野は、大きな潜在需要が見込めるフィリピンを重要な市場と位置付けている。日野ブランドのさらなる浸透を図るため、現地パートナーのProfessional Managers(PMI)、丸紅との合弁会社であるピリピナス日野への出資比率を15%から70%に引き上げ、子会社化した。日野フィリピンには丸紅が20%、PMIが10%、それぞれ出資する。

日野はフィリピンで40年以上にわたり、QDR(品質・耐久性・信頼性)に優れた製品ときめ細かなアフターサービスで日野ブランドの浸透を図ってきた。 今後は市場の継続的な成長に対応するため販売体制を充実させていくとともに、トラック、バスのボディ架装事業を強化し、幅広いニーズにワンストップで対応。販売後も直営ディーラーを中心にトータルサポートを強化する。

日野フィリピンは北部ルソン島ラグナ州カランバ市のカンルーバン工業団地に本社と工場を置き、大・中・小型トラックとバス、コンポーネント・補給部品の輸入、組立、卸売、小売、ボディ架装を手掛ける。生産車種は中・小型トラックとバスで、年産能力は約2000台。従業員数は約210人に上る。

2015/7/29

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する