中国系の自動車部品大手である米ネクステア・オートモーティブは25日、中国・広西チワン族自治区の柳州市で電動パワーステアリング装置(EPS)を製造する新工場を開所したと発表した。


敷地面積は1万平方メートルで、現在の従業員数は200人超。2016年中に400人まで増える見通しとなっている。生産能力や投資額は公表していない。

柳州市にはゼネラル・モーターズ(GM)の合弁会社である上汽通用五菱汽車(SGMW)が本社を置いており、ネクステアも新工場で製造したEPSをSGMWに納入することになっている。

ネクステアは1999年にEPSの生産を開始しており、累計生産量は3000万台分に上る。このうち中国市場向けに開発した低コストのブラシモーターEPSの生産量は100万台分となっており、柳州市の新工場でもブラシモーターEPSを生産することが決まっている。

同社はかつてゼネラル・モーターズ(GM)の子会社だったが、11年11月に中国の北京市政府の傘下企業が出資する合弁企業の太平洋世紀汽車(パシフィック・センチュリー・モーターズ、PCM)に4億4000万米ドルで売却された。現在の従業員数は約1万2000人で、世界各地の21カ所に工場を展開している。

2015/8/26

 

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