インドの二輪車最大手ヒーロー・モトコープは9日、南米コロンビアに建設した組立工場を開所したと発表した。総投資額は7000万米ドル。稼働当初の生産能力は年間8万台で、2期工事で同15万台に拡大する。同社にとって5番目の生産拠点で、海外では初の工場となる。南米市場に供給するほか、将来的には米国やメキシコなどへの輸出拠点としての利用も視野に入れている。

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新工場は首都ボゴタの南西500キロメートルにある南西部カウカ県ビジャリカ(Villa Rica)の自由貿易圏に位置する。面積は6万8000平方メートルで、着工から9カ月で完成した。総投資額7000万米ドルのうち設備投資費が3800万米ドルで、残りは今後数年間の運営資金に充てられる。

■10車種を生産

新工場では10車種を生産。このなかには同日に発表された新型スクーター「ダッシュ(Dash)」も含まれる。

ヒーロー・モトコープは、中南米に生産拠点を設置した初のインドの二輪車メーカーとなった。同社はインドのほか、アジアや中東、アフリカ、中南米の24カ国で製品を販売している。

2015/9/10

 

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