自動車部品大手の米デーナは15日、タイのバンコク近郊にあるラヨン県で新工場を開所したと発表した。エンジンなどの出力を車軸に伝えるためのギアを製造する。


デーナはラヨン県内の2カ所に既存工場を保有しており、今回の施設が3カ所目。新工場の建屋面積は6450平方メートルで、既存工場を合わせたラヨン県内の工場の面積は計2万2000平方メートルとなった。投資額や生産能力については公表していない。新規雇用創出は100人とした。

新工場では主に「スパイサー・アドバンテック(Spicer AdvanTEK)」のブランド名で販売するハイポイドギアまたはスパイラル・ベベルギアとピニオンギアのセットを製造する。同ブランド製品はクラス最高水準のNVH(騒音・振動・ハーシュネス)性能を発揮するとしており、タイ国内の自動車メーカーに販売するだけでなく、輸出も目指すとした。

同社は20年以上前にタイへ進出し、4カ所に工場を保有、875人を雇用している。主な納入先はフォードやマツダ、日産自動車、スズキとなっている。

2015/9/17

 

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