車体構造や車両フレームを製造する米タワー・インターナショナルは10日、欧州子会社のタワー・ヨーロッパを売却する方向で検討を進めていると明らかにした。欧州法人を売却して得た資金を北米事業に投資することで成長を加速したい意向だ。


タワー・ヨーロッパの今年の売上高は6億5000万米ドルとなり、金利・税金・償却前利益(EBITDA)は7000万米ドルを見込んでいる。来年の第1四半期(1~3月)中に売却するか、あるいは保持するかの最終判断を下す方針。アドバイザーにはJPモルガン・セキュリティーズを指名した。

欧州法人はドイツに本社を置き、独国内のほかにスロバキアやポーランド、チェコ、イタリア、ベルギーにも生産拠点を展開している。主な顧客はポルシェやメルセデス・ベンツ、ボルボ、フォルクスワーゲン(VW)、フィアット、BMW、シュコダなど。

一方、北米事業では今年は11億3500万米ドルの売上高を見込んでおり、今後2年間は年率9%の増収を目指す。EBITDAは2年間で24%増の1億6500万~1億7000万米ドルとし、利益率で12~12.5%の達成を目標としている。

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する