ダイムラーは26日、メルセデス・ベンツのスポーツタイプ多目的車「GLC」の生産をフィンランドの自動車製造会社であるバルメット・オートモーティブ(Valmet Automotive)に一部委託すると発表した。2017年中にバルメットの工場でも生産が始まる見通しだ。

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GLCの生産は独ブレーメン工場が主力となってきたが、稼働率が上限に近くなってきたことから、外部委託を決めた。今年12月にはGLCの右ハンドル車も販売を開始することで、さらに成長すると期待している。


■Aクラスの委託実績を評価
ダイムラーは12年7月にもコンパクトカーの「Aクラス」の生産をバルメットに一部委託している。16年までに10万台をフィンランドで生産することになっており、順調に進んでいることから、委託モデルの増加を決めた。GLCの委託生産台数もAクラスと同様の10万台となる。


10月のメルセデス・ベンツブランドの世界販売台数は前年同月比10.1%増の15万5189台で、このうちSUVの販売台数は4万7379台と3分の1近くを占めた。SUVの伸び率は26.1%増となっており、全体を大きく上回っている。ただし、GLCの販売実績については公表していない。

 

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