自動車補修用の交換部品を供給する米LKQは22日、イタリアの同業Rhiag-Inter Auto Parts Italiaを投資会社エイパックス・パートナーズ(Apax Partners)から買収することで合意したと発表した。これによりLKQは欧州事業を拡大する。2016年第2四半期(4~6月)に売買契約が完了する見通し。買収額は10億4000万ユーロ(約1370億円)に上る。ロイター通信が伝えた。

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Rhiagは、イタリアのほか、チェコ、スイス、ハンガリー、ルーマニア、ウクライナ、ブルガリア、スロバキア、ポーランド、スペインで事業を展開している。今年9月末までの1年間の売上高は約8億8200万ユーロ(約1163億円)で、このうち約5割をイタリアで計上している。

LKQは現在、欧州では英国とベネルクス(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク)に進出。同社の14年の売上高の25%以上を欧州事業が占めている。

LKQによれば、欧州の自動車補修用交換部品の市場規模は1880億ユーロ(約24兆7866億円)に上るという。同社はRhiagの買収により、増収が実現するほか、年間で約1000万ユーロ(約13億1800万円)のコスト削減になる見込み。

 

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