ドイツの自動車部品・タイヤ大手コンチネンタルは21日、インドでアンチロック・ブレーキ・システム(ABS)と横滑り防止装置(ESC)を生産すると発表した。デリー近郊の北部ハリヤナ州グルガオンの既存工場に新生産ラインを設置し、年内に供給を開始する。

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当初は乗用車用のABSとESCの生産ラインを新設し、続いて二輪車用のABSの生産ラインを設置する。18年には南部カルナタカ州バンガロールで電子制御装置(ECU)の生産を始める計画だ。

コンチネンタル・オートモーティブ・コンポーネンツ・インディアのClaude d'Gama Rose社長は、インドは世界でも最も交通事故死の多い国だとしたうえで、エアバッグとABS、ESCが装備されることで、交通事故による大けがや死亡の数を大幅に削減することが可能だと述べている。

同社によれば、インドでは2014年にバイクの事故だけで3万2524人が死亡し、12万7000人がけがをしている。

インド道路交通省は先に、17年4月1日以降に生産を開始する排気量125cc以上の二輪車にABSを標準装備することを義務付ける計画を発表。18年4月1日からは、既存モデルを含め、125cc以上の二輪車すべてにABSの搭載を義務付けるとしている。

2016/1/22

 

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