自動車座席システム部品大手の米リア・コーポレーションが28日発表した2015年の売上高は前年比3%増の182億米ドルだった。為替の影響を除くと11%増。6年連続で増収を記録した。コア営業利益は25%増の13億1000万米ドル、コア営業利益率は7.2%で、前年の5.9%から上昇した。


第4四半期(10~12月)は、売上高が前年同期比4%増の47億米ドルで、為替の影響を除くと11%増を記録。コア営業利益は28%増の3億5900万米ドルで、コア営業利益率は前年同期の6.2%から7.6%に上昇した。

■シートとコネクティビティーが両輪
同社は昨年、自動車用の高級皮革を供給する米イーグル・オタワと無線システムの加アラダ・システムズを買収したほか、車載ソフトウエア開発の米オートネット・モバイルからワイヤレス技術に関する知的財産権を取得し、自動車用シートの品質向上とコネクティビティー部門の能力増強を行った。

リアは16年の業績について、売上高が185億~190億米ドル、コア営業利益が13億5000万~14億米ドル、フリーキャッシュフローが約8億米ドルになるとの見通しを示した。

16年の自動車生産については、北米が4%増の1820万台、欧州・アフリカが2%増の2180万台、中国が6%増の2360万台と予想している。

2016/1/29

 

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