自動車安全部品を製造する米キー・セーフティー・システムズ(KSS)は2日、中国・浙江省寧波市に本社を置く寧波均勝電子股フェン有限公司(Ningbo Joyson Electronic Corporation)と合併することで合意したと発表した。均勝電子がKSSの発行済み株式を約9億2000万米ドルで取得する。規制当局の承認などを得た後、2016年上期に売買を完了する見通し。これにより売上高30億米ドル、従業員数2万人の自動車部品メーカーが誕生することになる。


KSSは現在、香港のプライベートエクイティ(PE)ファンドのFountainVest Partnersとカナダ年金制度投資委員会(CPPIB)、米PEファンドのCrestview Partnersのほか、KSSの経営陣が所有。エアバッグやシートベルト、ハンドルなどの設計、開発、生産を手掛け、60社300車種以上に製品を供給している。

均勝電子は、上海証券取引所に上場。中国のほか、米国、ドイツ、メキシコ、ポーランド、ルーマニアに生産拠点を持ち、エアコンやドライバー制御システム、電子制御システム、各種センサーなどを製造する。

合併後もKSSはミシガン州の米本社を維持し、ジェーソン・ルオ最高経営責任者(CEO)が今後も経営に当たるという。

2016/2/3

 

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