ドイツの自動車部品・タイヤ大手コンチネンタルは9日、米ミシシッピ州クリントン近郊にトラック用タイヤ工場を新設すると発表した。長期的な投資額は約14億米ドルに上る見込み。2018年から建設を開始し、19年末までに生産を開始する予定という。これにより約2500人の雇用が創出されるとした。年産能力などについては現時点では公表していない。


同社の米州事業子会社コンチネンタル・タイヤ・ジ・アメリカス(CTA)はこのほど、商用車用タイヤ工場の建設用地を購入する契約をミシシッピ州と締結した。建設用地の面積は400万平方メートルで、段階的に拡張することが可能。同社にとって、過去5年間で2カ所目の米タイヤ工場の建設となる。

コンチネンタルの米州のタイヤ事業は過去5年間、市場の成長を上回る伸びを示してきた。エグゼクティブ・バイス・プレジデントのアンドレア・エッサー氏は、同社の商用車タイヤの需要が伸び続けていると説明。新工場を建設するミシシッピ州は熟練労働者が豊富で、地理とインフラの面でも理想的だと述べている。

同社は12年6月、米サウスカロライナ州サムター郡のタイヤ工場を起工し、13年10月に生産を開始。昨年9月には拡張工事を開始しており、21年までに年産能力が16年計画の400万本から800万本に引き上げられる見通しだ。

2016/2/10

 

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