フォルクスワーゲン(VW)は12日、1月のVWグループの世界販売台数が前年同月比3.7%増の84万7800台だったと発表した。10カ月ぶりに前年実績を上回った。主要ブランドが軒並み増加。中国の販売が牽引し、排ガス不正スキャンダルの発覚で逆風が吹くなか、同月としては過去最高を記録した。


VWブランドの乗用車が2.8%増の52万1400台と11カ月ぶりに増加に転じた。高級車のアウディは4%増の14万3200台、チェコ子会社のシュコダは5.2%増の9万1600台、スペイン子会社のセアトは0.1%増の2万7700台、ポルシェは24.2%増の1万9900台だった。

VWブランドの商用車の販売台数は2.1%増の3万1200台で、傘下の独MANが21.4%増の6800台、スウェーデンのスカニアが6.1%増の5400台だった。

■1月のVWブランド乗用車は中国が牽引
VWブランドの乗用車の販売は、欧州が3.1%減の12万1100台。西欧が2.6%減の10万6200台で、ドイツは5.2%減の4万600台だった。中東欧は6.3%減の1万4900台で、ロシアが27.7%減の4500台だった。

北米は7.6%減の3万8600台で、米国が14.6%減の2万100台。南米は35.8%減の2万9000台で、ブラジルが42.9%減の1万9500台だった。

アジア太平洋地域は13.6%増の32万400台で、最大市場の中国が15.4%増の30万6900台となっている。

2016/2/15

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する