自動車部品大手の米ビステオンが25日発表した2015年(暦年)決算は、売上高が25%増の32億4500万米ドル、調整済みEBITDA(利払い前・税引き前・償却前利益)は59%増の2億8200万米ドルだった。ビステオンに帰属する純利益は22億8400万米ドルで、このうち内装部品事業とクライメート・コントロール事業の売却益が22億8600万米ドルに上った。


同社は14年12月、韓国の合弁会社ハラ・ビステオン・クライメート・コントロール(HVCC)の持ち分69.99%を韓国のプライベート・エクイティ(PE)会社であるHahn & Companyとタイヤ大手のハンコック・タイヤに売却すると発表。15年11月には、独ベルリンの内装部品の合弁工場をAPCHオートモーティブ・プラスチック・コンポーネンツ・ホールディングに売却することで合意している。これに先立ち14年11月には内装部品事業を米投資会社サーベラス・キャピタル・マネジメントに売却しており、現在はコックピット・エレクトロニクスとコネクテッドカー関連事業に集中している。

15年は、主力のエレクトロニクス部門の調整済みEBITDAが2億9400万米ドルに上った。同部門の受注残高は152億米ドルとなっている。

ビステオンは16年のエレクトロニクス部門の売上高を32億米ドルと予想している。

2016/2/26

 

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