アルファ(本社:神奈川県横浜市)は3日、スウェーデンのASSA ABLOYがチェコとメキシコ、ドイツ、スイス、中国で手掛けるカーアクセス・セキュリティー(自動車のドア開閉システム)事業を取得する契約を締結したと発表した。取得額は1700万ユーロ(約21億2000万円)。5月末までに事業授受の手続きを完了する見通し。


ASSA ABLOYは錠前ソリューションの世界的大手で、従業員数は4万6000人。

アルファは1923年の創業で、33年に日産自動車とトヨタ自動車向けの自動車キーセットの製造を開始した。現在はキーとロックを中心とする自動車部品のほか、住宅製品、コインロッカー製品の開発と製造、販売を手掛ける。

同社は海外での事業展開を重要な成長戦略と位置付けており、米国、メキシコ、フランス、タイ、中国、韓国、インド、インドネシアに拠点を置く。今回、ASSA ABLOYからカーアクセス・セキュリティー事業を譲り受け、生産拠点と顧客基盤を取得することで、欧州市場での本格的な事業拡大を目指す。

ASSA ABLOYのカーアクセス・セキュリティー事業の取得により、アルファの海外拠点は3カ国・5拠点増え、11カ国・19拠点となる。

2016/3/4

 

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