アルミニウム大手の米アルコアはこのほど、自動車や航空機など輸送機器関連部門をスピンオフすると発表した。新会社の商号は「アルコニック」で今年の下半期中に分離する。

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分離後のアルコアは精練などの上流事業、アルコニックは自動車のエンジン向けやボディ、各種パネル向けなどの材料やアルミ板の製造などの下流事業を担う。

両社とも米国内に本社を残し、ニューヨーク証券取引所(NYSE)の上場も維持するとした。ティッカー・シンボルと呼ばれる証券コードはアルコアが「AA」、アルコニックが「ARNC」となる見通しだ。

アルコアは今年1月の時点で今年の世界アルミ需要が前年比で6%拡大すると予想。航空宇宙関連製品の販売が8~9%、自動車関連製品が1~4%それぞれ伸びるとの予想を示していた。

2016/3/18

 

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