DOWAホールディングス(本社:東京都千代田区)は28日、子会社のDOWAサーモテック(本社:愛知県名古屋市)がアルミ溶解炉製造大手の三建産業(本社:広島県広島市)と技術提携し、インドで2016年度から自動車向けアルミ溶解炉の製造・販売を開始すると発表した。

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インドの自動車生産台数は2015年の年400万台から20年には700万台に増加する見込み。現在はインド製の自動車の半数以上に鋳鉄製エンジンが採用されているが、今後は燃費向上のため車体の軽量化が進むとみられることから、エンジンをはじめとした自動車部品へのアルミの採用が加速していくと見込まれる。

DOWAサーモテックは、日本のほか米国、タイ、中国、インド、インドネシア、メキシコの各拠点で自動車向けを中心とした熱処理事業を展開。インド子会社のHIGHTEMP FURNACES(HTF)は、業歴30年におよぶインドでもトップクラスの熱処理メーカーとして、国内5拠点で熱処理炉の製造販売とメンテナンス、熱処理受託加工サービスを行っている。

■三建産業がHTFに技術供与
三建産業は、海外を含め1000基以上のアルミ溶解炉の納入実績を有する。アルミ溶解炉は自動車向けのアルミ部品の鋳造工程などに導入される設備で、今回の技術提携により、三建産業はHTFに対して、「タワー型アルミ溶解炉」と「アルミ切粉溶解炉」、「ブリケット切粉溶解炉」のほか、これらを組み合わせた「コンビネーション型溶解炉」と付帯装置の「エコキルン切粉乾燥装置」に関する製造技術を供与する。

2016/3/29

 

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