イランの国民車メーカー、イラン・ホドロ(IKCO)は18日、シリアでの生産を再開する計画を明らかにした。すでに「サマンド」の生産のために組立部品をシリア向けに出荷。近く2回目の出荷を行い、同国のシリア・サマンド(SIAMCO)の工場で約90台を製造するという。


SIAMCOはホドロにとって海外最大の工場で、2011年に開設されたが、その後に発生したシリア内戦の影響で生産を停止していた。シリア工場では、同国で「Shaam」として販売されている「サマンド」100台を生産し、その後、「デーナ」や「ルンナ」、「ソレン」などの最新モデルを90台生産する計画。今年は1000台を製造、販売し、来年は2000台に引き上げる考えという。

今年1月にイランに対する経済制裁が解除されたことを受け、ホドロは海外生産の再開を進めており、先には東欧ベラルーシの車両組立会社Unisonとの再提携で基本合意し、ベラルーシ市場に再参入する考えを明らかにしていた。

2016/5/19

 

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