アルミニウム圧延大手の米ノベリスは23日、ニューヨーク州オスウェゴ工場に新設した自動車用製品の第3生産ラインを稼働したと発表した。1億2000万米ドルを投資し、高力アルミニウム合金の生産能力を引き上げた。フォード・モーターの主力ピックアップトラック「Fシリーズ」向けにアルミシートを供給する。

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新設した第3生産ラインでは、Fシリーズの「スーパーデューティー」の2017年モデル向けにアルミシートを供給する。新型スーパーデューティーはアルミ材の使用などにより、車体重量を最大で350ポンド(約159キログラム)削減した。

ノベリスは過去5年間で4億米ドルをオスウェゴ工場に投資。460人以上の雇用を創出した。同工場は閉ループリサイクリングプログラムを導入しており、自動車のアルミスクラップを月間で約2500万ポンド(約1万1340トン)再生加工している。

ノベリスは11カ国で事業を展開し、約1万2000人を雇用。2016年度の売上高は100億米ドルに上る。同社は2007年、インドのアディティヤ・ビルラ・グループの中核会社であるアルミ圧延大手ヒンダルコ・インダストリーズに買収された。

2016/5/24

 

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