韓国の鉄鋼大手であるポスコはこのほど、中国の重慶市と四川省成都市でそれぞれ自動車用鋼板加工センターを竣工したと発表した。重慶市の加工センターであるPOSCO―CCPCは5月24日に第2工場の竣工式を開催し、本格的に製品生産を開始。成都市のPOSCO―CDPCは5月25日に第1工場と第2工場の竣工式を行った。

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重慶市の年産14万トン規模の第2工場は、高強度の鋼材を加工するブランキングライン2つとスリッティングラインを備える。自動車用鋼板をはじめとし、高強度鋼、STSまで加工可能な設備を確保することで、長安フォードや長安汽車など、重慶地域の主な自動車メーカーに対し、安定的に製品を供給する。CCPCは2007年から稼働中の年産17万トン規模の第1工場と、今回竣工した第2工場以外にも、設備を追加して拡張していく計画。

成都市のCDPCは年産17万トン規模の加工センターで、自動車内外板を加工し、中国西部地域のグローバル自動車メーカーに供給する。成都市は四川省内の完成車生産の9割を占めており、15年の自動車生産台数は92万台に達している。

ポスコは現在、中国の13の都市で21の加工センターを運営している。

2016/6/8

 

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