ドイツの自動車部品大手ZFは2日、独ハンブルクに本社を置くイベオ・オートモーティブ・システムズの株式の40%を取得したと発表した。これにり、自動運転(自動走行)技術の鍵を握るライダー(レーザーレーダー、LIDAR)技術の開発に注力する。

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イベオは2009年の設立で、特に自動運転向けライダー技術と環境認識ソフトウエアの開発に強みを持ち、顧客には複数の世界の自動車メーカー大手が含まれる。

ライダーは「light detection and ranging(光検出測距)」の略語で、パルス状の光線を発射し、反射時間と光の速度によって距離を測定。光を用いて距離と速度を測定する点ではレーダーによく似ているが、電波ではなくレーザー光を用いる点が異なっている。

ZFとイベオとの共同開発による新世代のライダー技術では、既存のライダー・システムに搭載された回転ミラーを使わずに、車両周囲の状況を3次元画像として表示可能。またソリッドステート技術の活用により、ライダーのさらなる小型化が可能となり、車への搭載もより容易になるという。

■3種のセンサーを融合=CEO
ZFのシュテファン・ゾンマー最高経営責任者(CEO)は今回のイベオへの投資について、「新たにライダー技術が加わることで、レーダーやカメラを中心とした当社の現行のセンサー製品ラインアップが拡張される」と説明。「これら3種のセンサー技術の融合を可能にするイベオの技術は、状況認識の分野でどこよりも優れた成果をもたらし、自動運転の基盤構築が実現する」としている。

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