フォルクスワーゲン(VW)傘下の中国・天津市の変速機メーカー、「大衆汽車自動変速器(天津)有限公司」の2期工場がこのほど完成し、22日からアウディ用デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT、VWはDSGと表記)の7速Sトロニック「DL382」の生産を開始した。アウディにとって中国初の変速機工場で、新型「A4L」などに供給する。

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大衆汽車自動変速器(天津)は2014年の設立で、VW(中国)が51%、アウディが49%を出資する。天津市経済技術開発区に拠点を置き、これまではVW用のDCTの「DQ380」と「DQ50」を生産。新たに17億6900万元(約270億円)を投入し、DL382の生産ラインを新設した。新生産ラインの年産能力は24万台分で、フル稼働時の従業員数は1000人を超える見通し。生産能力を2倍に増強することも可能という。

■新モジュールで採用
新型の7速Sトロニックは、アウディの新モジュール方式のモジュラー・マトリックス「MLB」を用いたモデルに採用され、2000cc「TFSI」直噴ターボエンジンとの組み合わせで、クラス最高級の燃費効率と性能を実現。9月に発売されるA4Lに搭載される。A4Lは、新型「A4」をベースにした中国市場専用のロングホイールベースモデル。

アウディは1988年に中国市場に進出。第一汽車集団とVWの合弁である一汽大衆の吉林省長春市の工場ではA4Lのほか、「A6」と「Q5」、「Q3」を製造し、広東省仏山市の工場では「A3スポーツバック」と「A3セダン」を製造している。

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